拓本体験@弥生文化博物館2011年08月19日 17時33分44秒


やぁっっ
ブログの超絶放置プレイにも程が有る・冷蔵庫の主・ですこんちはどす。

近況は後回しにして、折角昔撮ったまま行方知れずだったデータがでてきたので、夏休みの自由研究や工作に使えそうだったのでコイツをうpだぜ。





↑の動画は、2年前かな?それくらいに弥生文化博物館で行われてた弥生フェスティバルでの体験学習の一つの「拓本体験」の様子です。
まず拓本とはそもそもなんぞや?ですが、軽く言うとデコボコ模様写し取り。
ただ、デコボコにねり消しや粘度を押し付けて【立体としての形】を写し取るのではなく、【平面】に『絵』のように写し取る事。
ノリは版画。
これの何がえぇかってぇと、そのまんま目で見たり写真に撮っても、色や影での差がわずかすぎてわかりにくい小さなでこぼこも、拓本で取るとはっきりわかるようになったりあれやこれや。
そうだな、あとは、筒状の物などの表面に刻まれたデコボコは、写真などでは正面側に見える部分しかわからないけど、くるっと包むように拓本を取ると、360度パノラマ撮影みたいな絵が取れるとかそういうトコ。


以下、動画からSS抜いたもので作業の流れと、補足説明などを。




まずは葉っぱの拓本。
枯葉でも摘んだばかりのでもどちらでもよい。
ここでは一枚だけだけど、色んな種類を一度にはさんだり、同じ種類の小さな葉でも、沢山きれいに並べてからやったりするとおもしろいのができるよ。



葉っぱの上にお習字に使う半紙を、つるつるしたほうを下にして乗せて、水でぬらしたタオルでゆっくりと全体をまんべんなく押さえていきます。
コピー用紙などの紙では厚すぎて、濡らしても下にあるモノのデコボコがわからなかったりするから不向きだよ。



紙が葉の形になじんでデコボコわかるかな?って感じになったら、こんどは「たんぽ」を使ってうえから墨汁をぽんぽんと優しくつけていきます。
「たんぽ」を使う事により、紙についたデコボコのでっぱったトコだけに墨が付き、ひっこんだトコには墨が付かないというわけ。
「たんぽ」は、布で「てるてるぼうず」を作ってる感じを想像すればわかるかな?
スポンジなんかでも代用できると思う。
ポイントは、墨汁を付けすぎない事。
カッスカスやんwってくらいの状態でやさしく何度もぽんぽんしていくのが良い。
墨汁だっぱだぱのをグリグリしちゃうと、凹ったくぼみにまで墨汁が垂れちゃったりして全部まっくろになっちゃうよ。
墨汁が便利だし模様をはっきり見せるには最適だけど、絵の具を使ってカラフルにするのもアリだと思う。



葉っぱを外したのがコレ。
葉っぱの形や、葉脈のようすなどがよくわかるね。



次に用意してもらったのは、発泡スチロール板と竹ペン、たぶん竹割り箸の先を丸く削ったモノだと思う。
板は、お家の方がお肉やお惣菜なんかを買った時なんかのを貰えばそれで十分いいと思うよ。



発泡スチロール板に竹ペンで好きな絵を描いてみましょう。
絵じゃなくても字でもいいよ。
版画とちがって、写す時に左右逆転したししないから、字を書くのも難しくなくていいね。
また、この場では危なくないようにと先の丸い竹ペンを用意してくれてたけど、怪我しないようにしっかり扱えるのなら、つまようじや竹ぐしなどの細いモノを使って描くと、もっと細かい絵や字が描けていいかもね。



さて、描けたところで、また半紙を乗せて、濡らしたタオルでクニクニ押さえていこう。



全体を濡れタオルでくにくにした状態。 「みぞ」が太くてはっきりしているから、濡れた半紙がデコボコにそった形になってるのがよくわかるね。



ではまた「たんぽ」でぽんぽんぽんぽんぽん・・・・



ぺりりりり~っと。
どうかな?
板に描かれた絵が白黒はっきりわかりやすく写されたでしょ。



お次は、厚紙と色画用紙。



厚紙に色画用紙を好きな形に切ってぺったんぺったんしてみようと。



まぁ弥生文化なんちゃら~なので、高床式神殿とか稲とか埴輪馬とかをイメージしてみたはずなのだがヘボくてすまねぇ。



ではまたコレもふにふにふに。
動画内でおいちゃんが『画仙紙(がせんし)』とか言うてるが、画仙紙ってのはようは半紙のええヤツ。



ではまたぽんぽんぽん。



ぺりっとはがしていくとこの通り。
こんなヤツなら別に拓本取らなくてもいいんじゃね?って思うだろうが、もしこれが白厚紙に白紙切り絵を貼っていたら?黒に黒だったら?
そういう場合は、やっぱり拓本とらないとわかりにくかったりするよねって話。



さぁ、色んなパターンのをやってまいりましたが、なにやら最後に色んな焼き物の破片のようなのが出てきました。
これらは大昔に作られた壺や瓦で(しかも本物)、最後にこれらの拓本を取ってみることになりました。



波波模様っぽいやつをチョイス。



では濡れタオルでくにくにくに。



全体にくにくに。
このまますぐに墨ぽんぽんすると、濡れた紙を伝って下にあるモノにまで墨汁がしみこんじゃって汚れやすいので、一度半紙を半乾きにしてから墨ぽんすると汚しにくい。



というわけでちょっと待ってみた。
デコボコがはっきりしてて、タオルぽふぽふでしっかり紙にデコボコがついたりするようなものなら乾かしきってもいいんだろうけど、微妙なデコボコのものは、紙が乾く時に、付いたデコボコも伸びてしまうのでちょっと注意だ。



では墨ぽんぽんぽんぽん。
墨汁の付けすぎには注意注意。
ぽんぽんぽんぽんぽんぽん・・・。



波波模様完成。
まぁお堅い言い方すれば、『波文様青海波』とでもいうんでしょうかね。
この瓦が作られた当事にはそんな呼び名は無かったでしょうが。



勢ぞろいっと♪




色んなモノから拓本が取れる事がわかりましたね~。
では、これを宿題に応用する場合は・・・と・・・

例えば、色んな落ち葉を集めて、木の名前を書いたボードなんかを作ろうと思ったけど、身近にある木の種類が少なくて見栄えがしない~なんていう時に、その葉で拓本も作って一緒に展示するとか。

版画を作ったけど、大変だったから小さいのしか作らなかったなんて場合、版画として写したモノとは別に、同じ版を拓本の方法で墨を付ければ、2種類の完成品ができて一粒で二度オイシイ状態に。

身近なモノの拓本と取ってみようパフパフパフ♪という事で、テレビやエアコンのリモコン、家の表札、パソコンのキーボード、虫かごの網目、アクセサリーなどなど、色んなモノで拓本を取ってみると、なんだかカッコよく見えるモノができるかも。
ただし、一つ注意。
濡らしたタオルや布でくにくにする時に、ノリで貼り付けた細工モノが剥がれてしまったり、紙粘土で作ったモノなどが濡れて壊れてしまったり、また、墨汁や絵の具がモノについてしまい汚してしまうかもしれないので、自分が作ったモノ・自分だけのモノではない、家族みんなで使っているモノや、借りたモノなどから拓本を取る時には、かならず説明して『使ってもいいよ』と了承を貰ってからにしましょう。




夏休みもあと残り少し。
どうかこの記事が少しでも役にたちますように。

今年の工作がもう終わった人は、来年のネタ候補にどうぞ♪


あと、記事の下のとこは、画面左側にある「カテゴリー一覧」って書いてある緑色の文字の 弥生文化博物館 のトコを押すと、以前に書いた【は弥生甕による炊飯体験】や【弥生の鏡作り】、【「はにわストラップ作り」体験】の記事もあります。
それらもネタに使えるんじゃないかな。
時間があったらそららも読んでみてね~。

ではでは


体重測定@アフリカヤマネ2011年08月25日 04時55分30秒


久しぶりに引き篭もりのおでぶちゃんひっ捕まえたのでついでに体重量ってみた。
折角なので他の子達も量って見た。
それぞれの個体の詳細は、動画に埋め込んだフキダシに書いておいたべさ。