飼育指南 アフリカヤマネ 0062008年10月30日 04時21分21秒

むいむい食べてる記事とか書いたとこだし、
食性やら餌やらの話をしませう。

ケージの話が途中で終わってるなんてのは気のせいです。


先にゆっておきますが、アフリカヤマネの食性や
必要栄養バランスなどは特に研究もされていませんし、
ぜったいコレというモノもありません。
ここで書く内容については、
あくまで・冷蔵庫の主・個人の主張
と思ってもらうくらいで聞いてください。
つっても、かれこれ十何年モリヤマネやアフリカヤマネを飼って、
繁殖もし~のしてるので、
そない間違えとるとは思ってないんですが・・・。



さて、アフリカヤマネの食性ですが、
『(ニホン)ヤマネ』が花やアケビを食べてる画像が有名なので、
果物が主食と思われていたり、
また、ペットショップ等で鳥餌やハムスターフードでおkと
説明を受けた方もいるかと思います。

実際の所は、果物も穀物も、そして虫や小動物も食べる雑食性っす。
虫や小動物も食べます。
大事な事なので2d(ry
『ヤマネ』は柔らかいモノしか食べれない・・・と言います。
でも、アフリカヤマネ(とモリヤマネ)に関しては、
決してそうでは無いと思います。
僕も、飼育当初は、柔らかいモノのほうが良かろうと、
そういう餌を選んでいました。
しかし、明らかに歯が伸び過ぎに見えるので、
念のため齧り木代わりに朽ち木
(クワガタ等の産卵用や足場用に売られている、
 ちょっとぽそぽそした柔らかめの木)を入れてみたら、
一月足らずで直径が半分になるまで齧り削られたり、
はては隠れ家等の木やプラスティック製品まで破壊されたり
といった様を見て、
遠慮なしにカリッカリのドックフードやバナナチップス等を
与えるようになりました。
ベビーやよほど弱った子を除いて、硬いフードも問題なく、
むしろ喜んで食べています。
でも、柔らかい果物なども、もちろん大好物のようです。


野生でほにゃららの木の実を~とか、なになにの花とか、
うにゃららの幼虫とか、
そういうシビアな事は判らないし、調達も出来んので、
普通に手に入れられるモノでどんなモノを~
ってのを挙げていきますが、
大雑把にどんな感じかっていうと・・・

植物質として、
ヒマワリの種などの種子類、小鳥用の殻付き穀物、くだもの、野菜、
肉っけとして、
コオロギやミルワーム、ゆで卵、ドッグフードの類、
おやつとして、
ペット用クッキーやゼリー、人間の幼児向け菓子

これらを組み合わせて与えます。



◆くだもの
果物は大好物のようです。
リンゴ・ナシ・バナナ・ブドウ・イチゴなどなど、
手に入れやすいものを毎日・・・ならそりゃいいけど、
まぁ週2回は食べさせてあげたいですね。
我が家は僕がくだもの食べれない性質なもんで、
家に果物置いてないもんで、つい間が開いてしまいます。
リンゴ一個買ってちょっとずつ切って毎日あげれば~って
普通ならできるんでしょうが、
ウチそこそこの匹数おるんで、
みんなにあげると1~2個丸々無くなるしな~。
えっと、食べない果物として、パインは食べてくれません、なんでだろ。
食べさせてはいけないモノなら、
たしかアボカドはなんかダメだったはずなんですが、
理由を忘れてしまってなんとも・・・。
個人的には柿はとってもデンジャラスだと思っています。
よく人でも酔い覚ましに柿が良いなぞ言いますが、
成分的に体温下げる効果があるようで、
昔犬を飼っていて、柿食べた子がぶっ倒れた経験がありやす。
小動物に冷えは大敵どす。
『ヤマネ』といえば~なアケビは・・・大好物のようでございます♪


◆野菜
キャベツやレタス、トウモロコシなどを結構喜んで食べます。
トウモロコシは茹でたモノでもよいですが、
夏など生が手に入るならぜひ生で与えてください。
加熱したサツマイモも大好きのようですが、
生は試した事がございんせん。
ネギ系だけは封印しませう。
ネギ系の成分によって壊血病を起こすようです。
与える頻度としては、べつに毎日必要って感じではなさそうです。



つづく

飼育指南 アフリカヤマネ 0072008年10月30日 04時25分17秒

006からのつづき


◆穀物・種子
鳥用や小動物用に売られている、ヒマワリをはじめ、
麻の実、粟、稗、かぼちゃの種、
など等色々食べます。
歯の伸び過ぎ防止やストレス解消などからも、
カラ付きのものを与えるのが良いでしょう。
飼育頭数の少ない方は、あれこれ買い揃えてると
一生分かと思えるほどになりかねないので、
中型インコ用に売られているミックスシードが
色んな種類が入っててオススメです。
動物の性として、粟稗よりも、
脂肪分たっぷりなヒマワリや麻の実のほうが大好きなので、
粟稗などは見向きもしない事も多々あります。


◆ドックフード系
肉っ気補給や、主食として使っています。
ドックフードやキャットフード、フェレットフードとして売られている、
よくいうとこのカリカリごはんです。

自分でいくつか聞いた範囲では、
成分中の肉原料は10~30%程のものが多いようです。
意外と大した比率じゃないので、
がんがんあげちゃって問題無いと思います。

傾向として、犬猫用は味重視、フェレット用は肉っ気重視に感じます。

猫用とフェレット用には、成分にタウリンが入っています。
リポビタンとかに入ってるアレっすね。
猫とかは体内でこれが合成できないから入ってるそうですが、
さて、アフリカヤマネには必要な栄養素なのでしょうか・・・。
あれこれ混ぜたりして使ってるからよぉわからんです。

猫用は、材料に魚ががっつり入ってるのが殆どですが、
魚入りは喰い悪いです。
食べても元気なかったりします。
森の子なんで、魚食べる事ないし、
体に合わない可能性が考えられるっす。

チビたんや歯に弱い子には、
フードを水でふやかせば、りっぱな即席離乳食の出来上がり♪


◆お肉・虫
うふふふふふ、む~し~む~し~も~ぞもぞ♪
かわいらしいだけのイメージを
一瞬でぶっつぶす時間がやってまいりました♪
アフリカヤマネには肉っ気が必要です。
もちろんフェレットフードなどで補えます。
でも、虫あげるほうが、そりゃぁよろこぶんざ~ますよ奥様ぁ。

さて、虫ってどんなのをあげるのかっていうと、
メジャーなところだと、
『ミルワーム』『ジャイアントミルワーム』『コオロギ』等が
ペットショップ等で入手できます。

ミルワームってのは甲虫の幼虫で、
ようは ~ ←こんな1㌢位のモゾモゾしたやつで、
生きた状態のがフスマ(米ぬかの麦版とでも思っておくれ)と一緒に
パックされた状態が売ってます。
『ジャイアントミルワーム』は、まさしくジャイアントで、
胴回り7㍉長さ5㌢とかのモゾモゾ君です。
そんなデカいものを!?と思われるでしょうが、
びっちびち暴れまわるそいつを押さえこんで、
カバッ!ガブッ!ブチィッ!とやっちゃいます。
ジャイアントのほうもフスマとともにパックされてる事が多いです。
家では金魚の餌やパン粉、
水分補給に野菜くず少しを入れておいて置きます。
ほっとくとどんどこ成長していって黒いむいむいになります・・・。
むいむい状態は人気がありません・・・。
ブーンと飛んだりはありませんが、
ぶっちゃけかわいいもんではないです。
むいむい化を遅らせる為、
家庭では野菜室に放り込んで保管するのがオススメですが、
モニターの向こうから「そんなのイヤー」
との叫び声が聞こえたきがします。
水分補給の野菜くずですが、入れなくてもおk。
ミルワームたんは多湿状態でコロっと死んじゃうので、
加減がわからないならナシのままいっときましょう。

『コオロギ』は普通の黒っぽい『コオロギ』と、
薄茶の『ヨーロッパイエコオロギ』が売られています。
薄茶君のほうがはんなり高いですが、
ちょっとカラが柔らかいので人気です。
プラケースに紙を蛇腹に折って面積広くしたようなモノを入れ、
コオロギの餌や金魚の餌と、
スポンジに水ひたしたような水飲みを用意してそこで保管します。
皿などに水張っただけだとぽっくり溺れ死んでしまうので注意です。

ちなみに、ワームやコオロギは、
加熱処理して缶詰にされたモノも売られてます。
生きた虫なんか見たくないとか世話したくない人は缶詰オススメ。
ただ、みっちり缶に詰まった様子も、これはこれでスプラッタです・・・。

屋外で捕まえた虫に関しては、
農薬や殺虫剤、寄生虫といった心配があるので、
お止めになったほうが無難かとおもいます。
トンボとかおいしいらしいんだけどね~・・・。

他に肉っ気として、ゆでたまごや、
鳥レバーやササミをゆでたもの等もええ感じっぽいです。
めんどっちいのでうちではやってませんが。


◆おやつ
小動物用・犬用・猫用・フェレット用などの、
クッキーやゼリーといった類もあげています。
人間用の幼児向けに売られているおやつもかなりオススメです。
人間用といいましたが、あくまで幼児向けってのがポイントです。
幼児向けは、いらん甘味料や香料とか、砂糖や脂質も抑えてあるし、
材料とかも自然なモンつこてるからこそですが、
普通のおやつだと、砂糖がっつり塩分がっつり、
やれ保存料だ添加物だと、あれこれイランもんが多過ぎます。
おまえんとこ人間用オヤツ食わせとるやろって・・・?
ふははははwおさつスナックとかめっちゃ大人気だよwww
他にもあんなんやこんなんもあげたりしてるけど、
これでチビ助死んでも責任は自分にあるし、泣くのも自分だからね。
それに毎日あげてるわけでもないし、
チョコとかポテチはなんぼうちでも絶対あげない。
ヘタに人間用オヤツなんでもおk~なんて言っちゃうと、
なんかあったとき、
『少しなら』と注意してても、『おkって言ったやん!』って
責任ふっかけられるからねぇ。
だからあくまで人間用のんは幼児向けおやつのみってことで。
例外的に、カロリーメイトはアリっていっちゃってよいかも。


その他補足
繊維質たっぷり~なヤツは、毎日のように与えるのはよくないようです。
『ヤマネには小腸が無いので、繊維質のものを消化出来ないから』
という事なのですが、
んな事いったら人間小腸退化しまくってるけど、むしろ必須だし、
バナナやリンゴも繊維豊富なはずなんですが、
まぁ牛蒡レベルのんは腹つまったり、あれこれ良くなさそうですね。
いちよう食物繊維強化配合とかのフードとかは避けてます。


よく肉食獣などで、生肉食わすと凶暴性が上がる~
といった話がありますが、
ヤマネでは毎日生き虫あげてるからといって
そんな事はないように感じます。
ただ、フェレットフードオンリーで野菜っけや果物無し~とかな
肉比率の高い状態を続けると、
ケンカっぱやい状態になると感じます。
まぁこの場合、肉多過ぎだからなのか
栄養バランス悪いからかってあたりは微妙ですが。


いちようコレも書いておこう。

  水   必須!

ペットには水も餌もいらないと信じてるような人がマジでいるから・・・
ゆっとかないとね。
普通の水道水や浄水器通したヤツでおk。
へたに奮発してミネラルウォーター買ってあげたりすると、
硬水が体に合わず下痢や便秘になっから注意。
大概の子は、ウォーターボトルとか言われる、
逆さまに吊るしてノズルから飲むアレで飲めます。
ちっさい子や、ボトルに慣れてない子には、
ノズルのそばに水入れを置いて、水入れから飲ませ、
ここらが水飲み場だと思わせるあたりからはじめると良し。
大人でもボトルに慣れてない子なんかには、
最初だけボトルに果物ジュースとか入れて、
匂いやらで釣って口を付けさせる~なんて作戦もアリかと。



とりあえず食べ物関係はこんなもんかな?